前回のあらすじ
まんまと海事代理士筆記試験に合格したブルー。
このまま特に対策もせずに口述試験に臨んでも大丈夫なのか!?
口述試験対策など当時(10年近く前)は特になかったように思えます。
海事代理士合格マニュアルには過去の口述試験で問われた問題が載っていましたが、それに軽く目を通しておいたぐらいしか対策はやっていなかったです。
口述試験の会場は東京都の国土交通省本省でした。
[su_gmap address=”国土交通省”]
いざ到着してみると、なんとハイソサイエティな建物ではないですか!スーツなんてめったに着ることのないブルーなので本省のお役人に溶け込むことなど出来ず、さぞや浮いていたことでしょう。
すでに第一段階、「入り口」で完全に試験に飲まれています。
さらに会場につくと驚愕の現場が目に入りました。
複数名で面接をすることは何となく知っていたのですが、現場は正に鉄火場、同じ部屋で同時にそれぞれ1対1の面接が繰り広げられているのです!
終了の合図を示す鐘がチーンと鳴り響いています。
この状況を垣間見てしまったブルーの気持ちは完全に後ずさりをしています。
敗色濃厚のまま口述試験に臨みました。
さあ、面接官との1対1の勝負です。
まずは第一問!「船籍港に…船舶が…登記の…船籍港で…」
「・・・はあ?」
さっぱりわかりません。
勉強していた時に覚えていた「船籍港」という言葉だけがかろうじて耳に残ります。
「いや、はあ…。」
これには面接官もびっくりです。
第一問目のウォームアップ問題からこの調子では先が思いやられます。というか終了組の烙印をすでに押されたでしょう。
続いて二問目も
ブルー「ああ…船舶がー、うーん…」
さっぱりわかりません。というか問題が理解出来ないレベルです。
さすがに三問目、勇気を出してキッパリと言いました!
「すいません、わかりません!」
面接官は逆に焦り出しました。
「私はね?別に君を腐そうとしている訳じゃないんだよ?君には是非海事代理士になって活躍して欲しいんだ。まだまだマイナー資格だから広く周知されてほしいからね。でも心を鬼にして出題してるんだよ。超簡単な問題だからね。」
と語りかけてくるような温情とも憐れみともとれるようなまなざしでブルーを見つめています。
そして次の解答についてはとうとうヒントを出し始めました!
面接官「うん、それじゃなくて…もう一個の方のやつじゃ…?」
仏です。私は仏でさえも落胆させてしまった残念受験者です。
こんなやつは海どころか沼でさえ扱わせることは出来ません。
そんな訳で余裕の不合格を見せた私ブルーは、口述試験対策にしっかりと力を入れることになりました。
唯一の救いは筆記試験を合格していたので次年度は口述試験から挑戦できるというありがたい制度だったということでした。
今ではこの「海事代理士口述マスター」があるので口述試験が不安だ、「国土交通省本省に2回は行きたくない」と思っている方は検討してみてください。
なんとか2回目の口述試験をパスし、無事合格できましたが、これから受験する方にお伝えしたいのは「海事代理士の口述試験をなめるな」ということなのでした・・・。
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