問題集やテキストで勉強していると、この事項が何年の試験に出題されたかが記載されていることがあります。
まんべんなく勉強されている方にとっては、あまり気にならないことかも知れませんが、
勉強時間が足りず、どこを先にやるかと優先順位を考えている方にはかなり重要なことだと思います。
今回は、社会福祉士・介護福祉士試験の基本的なヤマかけの考え方について述べていきます。
かなり要注意事項です。
とは言っても試験が作られる時点の時事問題についてですので、
例えば試験一週間前に社会を騒然とさせた問題があったとしても要注意事項にはなりません。
最近でいうと、
・生活保護問題
・虐待問題
・非正規雇用、パート雇用問題
などがあげられます。
こういった問題は、試験作成者も載せたがる傾向があるので、優先順位を上げましょう。
過去に出題された問題も試験作成者は載せやすいです。
没問(問題として誤りがある問題)のリスクがありませんし、作成した根拠も問われません。
(逆に言えば、過去未出題の問題を新たに作成するのは、作成者にとっては躊躇しがちなことなのかも知れません。)
過去出題問題は当然優先順位を上げるべきでしょう。
ただし以下の独自調べにより、連続出題については必ずしもヤマに当たるかは断言できません。
【参考】
中央法規出版の「2016社会福祉士受験ワークブック(共通・専門)」から、頻出問題について調べてみました。
※介護福祉士において参考になるかはわかりませんが・・・。
ワークブックの全項目4649個のうち、
直近(ここでは平成23年度試験まで)、3年連続で出題された項目は、22個でした。
そして、4年連続で出題された項目は、0個でした。
例外として5年連続で出題された項目がありました。
「相談援助の理論と方法」の面接技術についての渡部律子の考えです。
これは例外ですが、今回も学習しておいた方が良いでしょう。
4649項目のうち、3年連続が22項目ということは、「2年連続出題項目はそこまでは重視することではない」と考えられるでしょう。
また、4年連続問題が0ということは、3年連続出題項目は思い切って優先順位を下げても良いと考えられるのではないでしょうか。
※全く同じ項目についての話ですので、類似事項は当然出題されます。
上記を踏まえた時間がない方への勉強法は、
4年連続出題はほぼ考えられず、3年連続出題率も低いためです。また、未出題項目についてはあてがつけられないためこの際除外します。
ここまで省くとテキスト1周読むのがだいぶ早くなります。
この方法で繰り返しテキストを読み込めばヤマかけ的な勉強としては効率的でしょう。
出題率が低くない事項だけ勉強できるのですから。
またこの方法は、まんべんなく勉強している方への直前期にも応用できます。
試験までラスト数日という場合でも、先ほど述べた項目を除外して読めば直前対策としては効率的です。
時事問題、頻出問題が重要だということは、社会福祉士・介護福祉士試験に限らず他の国家試験でも言えることなので、
頭に入れたうえで直前期の戦略を考えると役立つと思います。
このヤマかけ勉強法はあくまでも賭けですので、採用するかどうかはご自身の勝負勘にお任せします。
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