ここでは、自分自身にとっての難問即ち「絶対にわからない!」といった問題に対してのテクニックを紹介します。
絶対にわからない!一選択肢もわからない!といった問題に直面することもあるでしょう。
そんな時に、マークシートを記入しないなんていうのは論外ですが、ただあてずっぽにマークするよりも可能な限り「選択肢を切る」ことに取り組んでみましょう。
選択肢を1つでも切れれば正解率は1/4に上がりますし、選択肢を3つ切れれば50%の確率で正解します。
わからない問題が20問あったとしても、適当にマークすれば平均して4問正解しますが、
選択肢を全て2つ切れたとしたら6.6問、選択肢を全て3つ切れたとしたら10問も取れるのです。
合格、不合格の境目は、選択肢を切る技術があるかないかで決まるといっても過言ではないでしょう。
昨年の介護福祉士試験の過去問を例題にあげてテクニックを紹介していきます。
【例題】
死別直後の遺族の心理に関する次の記述のうち,最も適切なものを1 つ選
びなさい。
1 周囲からのサポートに関係なく,死別後の生活に適応する。
2 悲嘆の経験は,心身に影響を及ぼさない。
3 悲嘆のプロセスは,多くの人で同じように進む。
4 十分に悲しむことが,悲嘆を乗り越えるために有効である。
5 遺族への心理的ケアは,緩和ケアに含まれない。
正解肢 4
わかる人にはわかるでしょうが、全くこの件について勉強していないという方でもある程度正解率を上げることができます。
介護福祉士5や社会福祉士5の記事でも紹介している消去法です。
このテクニックは介護福祉士試験や社会福祉士試験ではかなり有効と言えます。
体感では「~ない」の×率は90%位あるのではないでしょうか。
(集計した訳ではないので確実なことは言えませんが・・・)
とすると、選択肢2と5は簡単に切れます。
一見選択肢にある文章はもっともらしく見えますが、実はおかしいことを言っていることもあります。
それを見破るには、選択肢の文章と反対の意味の文章を作ってみてそれらを比較します。
例えば選択肢1の文章を反対の意味の文章にすると、
「死別後の生活に適応するには、周囲からのサポートが関係する。」
となります。
問題文を比較するとどうでしょうか。
選択肢「周囲からのサポートに関係なく、死別後の生活に適応する。」
反対文「死別後の生活に適応するには、周囲からのサポートが関係する。」
下の文章の方がもっともらしい感じがしますよね。
選択肢3では、
選択肢「悲嘆のプロセスは、多くの人で同じように進む。」
反対文「悲嘆のプロセスは、人それぞれである。」
下の文章の方が、当たり前な感じがしますね。
選択肢4では、
選択肢「十分に悲しむことが、悲嘆を乗り越えるために有効である。」
反対文「十分に悲しむことは、悲嘆を乗り越えるために有効とはいえない。」
これはどうでしょう。
明らかに下の文がおかしい感じがしますね。
先に切り捨てた選択肢2と5も反対文にした方がもっともらしく見えます。
このように反対文を作ることによって日本語の土俵に持っていって勝負することができるのです。
※典型例を例題にさせていただきましたが、全ての問題がこのように解けるとは限りませんので悪しからず。まずは、自分の勉強してきたことを信じて解答し、どうしてもわからない!といったときに選択肢を切るということを考えてください。
次回もちょっとしたテクニックを紹介したいと思います。
[…] 「難問の正解率を上げるテクニック」 […]